どんなにきみがすきだかあててごらん

今日はミスボドの日。第27回でした。公式課題図書は「ゴースト≠ノイズ(リダクション)」でした。未読。

会場到着と同時に「あ、マスクメンしますよ」と誘われてそのまま。一日中「マスクメン」を遊んでました。事前にツイッターでつぶやいた通りの展開にますますミスター・ポーゴのペース。
このゲーム、やっぱりすこしでもプロレスの知識を持っていると格別に楽しめる。突如マットに現れた新人がそれまでの序列をみだしたり、逆に最弱確定したり。強弱判定が乱立するさまは小団体乱立の時代を想起させる。それが徐々に統一されていく様子はまさにプロレスを見ているかのような面白さ。勝手に「因縁勃発!」とかいうのも愉しい。そしてなんといってもパスの代わりにギブ。これがとりわけ楽しい。
プロレスのゲーム化というと実際のマット上のそれを再現してしまうのだけれど、ほんとに外野が見て楽しんでるのって、こういう、アングルだったりするわけです。単に大貧民の強弱確定操作だけなんだけど、それがころころ入れ替わるところが強者必衰、飛龍革命なわけです。単に、強さ議論が愉しいというのはプロレスに限りませんし。
ゲームルール的には、1ラウンドをシーズンと呼んでいて、そのシーズンごとにレスラーの強さが変わるわけです。最強を決めるのは次のスマックダウンで! というビンスのアナウンスが聞こえるようです。

結局、1日かけて5回? 6回くらい。ときどきすさまじくむつかしいタイル運用がでてきたりとゲーム経験値蓄積的手ごたえもあり、終日楽しめました。

いいかげん、買おうと思います(ゲス顔)。

それに加えて、今回のミスボドで特別だったこと。
chocoxinaさんの「This is why you lose Coins」をもらったこと! すごいよ、アナログゲームをもらったよ! ゲームあげるお兄さんになってたchocoxinaさんがちょっと、いや、相当面白かったです。胸ポケットからカードの束を出して、それを一つ一つわたす姿が、昔の風刺画の「どうだ明るくなったろう」を思い出させる風景でした。

ルールは簡単。コインを触れないようにおいて行って、無理だとなったらカードを載せて判定する。この判定用カードを配っていたわけですな。裏面にはルール記載なのでこれだけで本当に遊べる仕様。非常に美しいプロダクトデザインです。
ただ、この裏面のルールに記載漏れがありまして。「チャレンジ」が言及されていないんですね。これがあるとないとではゲームの印象がまったく違います。プレイヤーに積極的決定権が生まれるのです。
詳しいルールはhttp://chocoxina.hatenablog.com/entry/2014/05/18/205435をご参照ください。簡単に言うと手番プレイヤーはコインを置く、パスに加えて、チャレンジを宣言できます。それが成功すれば勝利、となります。3人以上用のルールなんですが、このゲームを2人で遊ぶことないでしょ。また、このチャレンジまで含めて、私は美しいデザインだと確信しているからです。今日のゲームを配布している姿もまたデザインの1つでしょう。

と言ったところでミスボド第27回でした。誰に向いてこれを書いているのかは内緒です。

次回ミスボド第28回「AIR」でお会いしましょう。



「きっと、どんな人にも辿り着きたい場所があるはずですから」