「灼熱」はどれくらい熱いか。

田中ロミオの「灼熱の小早川さん」(ガガガ文庫)について。

灼熱の小早川さん (ガガガ文庫)
田中 ロミオ
小学館 (2011-09-17)
売り上げランキング: 72763

もう一年近く前に読んだのだけれど、いまだにその熱が残っている。「灼熱」とはよくいったものだ。そのエネルギー源は摩擦熱だろう。
電通鬼十則にも「摩擦を恐れるな」とある。とかく摩擦を恐れる、他人との過度な接触を忌避する、もしくは指摘に対して恐れを感じる風潮(ラノベ主人公がみんなこれだ)熱意を持って立ち向かう。まわりとこすれれればこすれるほど熱を持っていくさまは痛快である。
小早川さんを見てやっかいなひと、損な人だと感じるようではリーダーに向かないのだろう。