カンピオーネ!

今一番好きなライトノベル、というよりライトノベルではこれだけ読んどけばいいやと思えるレベル。今月からアニメが始まりますな。ニコニコ動画での先行放送を見ましたが設定すべてを説明しようとするとああならざるをえないのでは。原作レイプ、とは又違って制約ゆえの再構成ですね。いっそオリジナルストーリーでも楽しめたと思いますが変に原作を引っ張ると比較されて沈没しちゃうような気もしますが。原作を読んでない「ミニスカ宇宙海賊」は気楽に楽しめるのですから、原作を読んでいることはアニメを楽しむためには必要ないでしょう。

閑話休題
超必殺技だけの主人公の異能力モノ、というライトノベルのメインストリームど真ん中。おまけにハーレム要素も搭載しており隙がない。とはいえ、そんじょそこらのライトノベルと一線を画すのは、ハーレム設定に対して理由があり、かつ主人公がそれにまったく悩んでいないところだろう。ハーレムものだと結局どの「エンド」になるのかが帰結として求められており、それにもれてしまった「ルート」というものがどうしようもなく違和感を感じさせるのだが「カンピオーネ!」にはその心配がない。なぜならハーレムエンド確定だからだ。主人公は誰か一人を選ばない。王たる主人公は全員を選んでしまうのだ。

設定としても「まつろわぬ神」との戦い、それもどうやら極東に封印されている鉄の神格との戦いが物語の主軸として書かれていく。今のところその準備やら過去話やら、よくわからないエピソードばかりですが(この12巻がそれ)次から本筋に戻るらしいので期待したい。

読めよお前ら。そしてうんちくを垂れたいだけ垂れればいいさ!
一時期、折口信夫渋澤龍彦を読みふけったものとしてそう思う次第。