おうこく！
ボードゲーム「キングダムビルダー」について。
プレイヤーの選択肢は広くない。情報はほぼすべてが公開されている。点数計算は最後の一回だけ。
これらの「今風」ではない要素の評価で、このゲームへの評価が決まるんじゃないかな。
私は大好きです。
考えるべき点が一点に集約されているところにむき出しの面白さを感じる。簡単に没頭できるのだ。相手の手を見て考え直すことも極わずかに発生する。しかしデザインとしては「手番までに考え終わっとけよ」である。人の手番中をどう過ごさせるかをデザインしたのだろう。当然考える時間なのだからボードゲームなのだからそこはデザインのしようがない、しなくていい部分ではある。選択肢を増やしてえながら手番をこなすようなゲームではない。手番が来たときにはもう終わっているといえるだろう。
「世界の七不思議」はずーっと手番が続くので、長考が露骨に全員に影響した。ドラフトを採用したのだからこれも抗いようのないデザインなのだろう。
デザインを語るのは不遜ではあるけれど、ゲーム大賞受賞でさらにキングダムビルダーの評価が毀損されてるような雰囲気があるので書いた。単に好きなだけなんですけどね。ちまちまちま作っていく手ごたえはとてもではないけどキングダムをビルダーしている手ごたえとは違うと思う（最後は叩くのかよ）。
