電気ビリビリ

フリーゼの「電力会社」について。いまさら。ルールは書かない。
終始徹底して「してやったり」感のないゲームだ。常に他のプレイヤーを邪魔に感じる。相手も同じように自分を邪魔に感じるのだろう。全体的に早い者勝ちなので意図して都市を繋がないことが選択肢となる。ラストスパートを自分のテンポでかけられるのか、もしくは他人がスパートをかけた時にそれを上回る速度を出せるのかが勝負どころだろう。
発電所が市場に出る部分が若干ランダム性を含んでいるが他はすべて先読み重要。とはいえその発電所も別に読みに影響しない。欲しい発電所が出た時に入手できるように資金を常に備えておけばよいだけのことだ。宇宙エネルギー超便利。インダストリアみたいなものだ。
読みの要素をすべて読みきった上でゲームをしなければならないので、初めての人には向かない。初めてで楽しめるのは相当フリーゼ力とかボードゲーム力とかアガペー的な愛の高い人しか無理じゃないだろうか。前述の発電所の部分は競りなのでとっつきの悪い「相場カン」なんてものが必要になる。これのない人にはまず楽しめない。
あとなんといってもマップがドイツとアメリカ。馴染みがない。馴染みのないマップだと発展した手応えが特に感じられない。少なくとも私はそうだ。日本マップも追加で発売されたけど狭いのよね。
最後に「勝った! やった!」と感じられるのか、もちと疑問。前述のようにずーっと人と衝突し続けるので疲労困憊していしまうのだ。感想戦は「あの一手は良かった」というものなくって、全体を通しての戦略がどうよかったのかに至るだろう。なるべく人と衝突しないことが優秀な戦略だと思ってる。

電力会社 完全日本語版
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