ザギン

銀座松屋で開催中の「池波正太郎展」に行った。
http://www.matsuya.com/m_ginza/exhib_gal/details/20130828_ikenami.html

会場は3部構成でざっくり分類すると、本、テレビ、本人の紹介、となっている。私はテレビドラマはなにも見たことがないので、本が見どころとなる。
会場に入ると池波正太郎の来歴の紹介。デビュー前の同人誌(?)なども紹介されていて興味深かった。当然ながらデビュー作掲載誌が展示されていて、まだ挑戦者だったころの池波が見られた。ぜんぜん知らなかったんだけど、もともと劇作家なのね。デビュー作は「台本が残っておらず、物語はわからない」とのこと。えー。昔の出版時事情ならそんなもんか。

続いて「本」の部分。
この本の部分も大きく3つに別れて「鬼平」「剣客商売」「仕掛人」の歴史が紹介される。とりわけ「鬼平」が長い。
その後書斎の再現。そして圧巻なのが書籍展示! 何順に並べられているのかよくわからなかったけど。展示後半は随筆やら旅行記、関連書籍になっていて、池波正太郎の小説から受ける印象とは異なる本がいっぱいおいてあって面白かった。ゴマブックスの「男の作法」なんて初めて見たわ。「藤枝梅安」の表紙が「プリズナーNo6」みたいで面白かった。
文庫は今での入手可能だからか、普通に背表紙を見せて並べられていたのが印象的だった。扱いがひどい。そりゃ、単行本なら装丁を見せたいのは道理ではあるけれど。
会場内には手書き原稿が点々と置かれていて、それを読むのも愉しかった。出版のことはさっぱりわからないけど、直接赤やら文字の大きさやらの版下指示(?)とか書くものなのね。よくいう「ゲラ」とはちがうらしい。手書き原稿にそういう仕事の跡があって面白かった。

そのあとはテレビドラマやら池波の趣味の紹介。テレビドラマのゾーンに五鉄のセット(?)があった。五鉄には一回くらいは行ってみたい。

会場を後にしたら、7階で「日本パッケージデザイン大賞2013」が展示されていたので、それも見学した。
http://www.jpda.or.jp/activities/award/pd2013/pd2013sokuhou.html

りんご農園のデザインがとりわけ印象的だった。ヘタの部分をデザイン化して、それを配置した外装紙でリンゴをくるむ。りんごだ! 段ボール箱、紙袋にもこのヘタがデザインされていて、アマゾンみたいだった。写真はリンク先で見られるので是非。
売られているのを見たことがないパッケージがほとんどだったので、みたことある! といった嬉しさはないけれど、一見してわかる、ちょっとにやっとしてしまうデザインが多くて面白かった。

以上、今日の銀座でした。不二家パーラーでキャンペーンやってた。