六の宮の姫君#1

 今日からぼつぼつと薫子とぼくのことを書こうと思う。別に引き金なんてなくて、突然そう思ったからだ。
 薫子とぼくの自己紹介を書こうとしたのだけれど、自己紹介のようなものは面はゆく感じ書いて消した。ぼくたちがどういった人間で、なにがあったのか、なにをしようとしているのか、はこれからすこしづつ書いていくので、すこしづつわかってくれればいいんじゃないかな。
 こうやって文章にするのに、まずタイトルを考えたのだけれど、ぼくの書く文章に題をつけるとしたら、これしかおもいつかなかった。「六の宮の姫君」。薫子が、その作中に出てくるような女の子という意味じゃない。先に書いたように、ぼくの文章の題としてこれが一番ふさわしいと思ったからだ。
 こうやってネット上に公開することで、知らない誰かが読んでくれるかもしれない。そういう面はゆさもあるのだけれど、せめて面白く書こうとするのだけれど、その練習の意味もあるので面白くかけなかったらごめんなさい。