「皇帝の影」について

来月のミスボドで「皇帝の影」を立てようと告知までご協力いただいたので、プレイガイドを書いておこう。

ボードゲーム「皇帝の影」
 プレイヤーは神聖ローマ帝国の貴族として選帝侯、その先ローマ皇帝を目指す。
 選帝侯とは!:http://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%81%B8%E5%B8%9D%E4%BE%AF

 ・5ラウンドで終了時にもっとも得点を得た人が勝利(よくあるアレ)

【得点を得る方法】
・皇帝ボーナス 皇帝になると毎ラウンド得点。それぞれ2、2、2、1、1。
・選挙で勝利者側に投票したら1点。候補者はもらえない。
・選帝侯に選ばれると初回2点。
・都市を作る。全部で3箇所作れて、それぞれ1、1、2。
・自分の娘をほかプレイヤーに輿入れさせる。1点。
マインツ大司教区選帝侯の特殊能力で1点。


【1ラウンドの流れ】
1.収入
 基本収入6ターラー。いろいろボーナスあり。最大12ターラーまで。
 ちなみに前ラウンドで残っていた金に加算される。アクションに必要なのでちょっと貯めこんだりするのもあり。

2.加齢
 設置している貴族タイルはすべて10歳老ける。45歳のタイルはプレイヤーに戻る。
 この時皇帝が戻った場合は、そのプレイヤーはすぐさま新しい貴族タイルを皇帝にする。
 選帝侯は補充なしなので、その地位を手放すことになる。注意。

3.補充
 前ラウンドにプレイしたアクションカード(後述)によって、子供ができる。アクションカードは青と赤があって、この量によって男が女か別れる。

 ・青いカードが多い場合
  男児が生まれる。15歳の貴族タイルを任意の都市に着任させる。

 ・赤いカードのほうが多い場合(等しい場合も)
  女児が生まれる。他のプレイヤーの独身貴族に輿入れするか、修道院に入れる。結婚を申し込んで蹴られた場合も修道院送り。
  結婚できれば1点。修道院に行った場合は1ターラー。

  ちなみにアクションカードがゼロのプレイヤーは何も起こらない。不妊治療に専念しましょう。
  ここでアクションカードを共通の場に戻す。

 ・アクション
  全員がパスするまで続くこのゲームのメインフェイズ。皇帝から時計回り。
  各アクションカードにはコストが必要で、自身の資産の許す限り買っていい。もう飽きたり、要らなくなったらパス。
  
  アクションカードに「反逆者」があり、これを選んだプレイヤーはアクションフェイズ終了。その後皇帝候補として名乗ることとなり、現皇帝と選挙を戦う(後述)。

 ・新たな選帝侯
  7州ある選帝侯国それぞれにあらたな選帝侯を決定する。
  その国内でもっとも影響力を得たプレイヤーが選帝侯となる。入れ替わったり、そのままだったりする。ちなみに各選帝侯はそれぞれに特殊能力がある。どの国が有利かよく考えよう! で入れ替わると新しい選帝侯は2点を得る。
  また、同点の場合は誰が選帝侯になるかは皇帝が決める。横暴である。なお皇帝がその権力を発揮するのはここだけ。ここで交渉してもいいらしい。実に厭なゲームである。

  あと、選帝侯は聖界諸侯は独身しかなれません。世俗諸侯は結婚しててもいいです。当たり前ですが。

 ・皇帝選出
  アクションフェイズで「反逆者」がプレイされたらこのフェイズを行う。
  選帝侯1人1票。当然ながら選帝侯のうちボヘミア王は2票持つ。他アクションカードで票が増えたり減ったりする。よーく票を読もう。
  で、全プレイヤーが投票。
  で、皇帝がかわったり、そのままだったり。勝利陣営に投票したプレイヤーは1点。ただし皇帝と反逆者はもらえない。

 ・皇帝アクション
  各ラウンド毎にある皇帝アクション(つまりはボーナス)を行う。
  皇帝は得点し、直轄都市を建築する。直轄都市は選帝侯選出の際の「その時」の皇帝プレイヤーの影響力になるので、注意したい。自分だけが有利じゃないかもよ。

 ・次のラウンドへ。
  5ラウンド目だったらここで終了。

というゲームです。
平たく言うと、ハプスブルク家を目指して皇帝の座を独占せんがために票読みとアクション、悪辣な交渉を楽しむゲームです。選帝侯となり、自らの一族から栄えある神聖ローマ帝国皇帝を排出せよ! 神聖でもなければ、ローマは領土になく、なにより帝国ではない神聖ローマ帝国の!