あなたがボードゲームリサイクルCUBEに行くべきたった1つの理由

もしあなたがボードゲームを趣味としていて、関東圏に住んでいるならボードゲームリサイクルCUBEに行くべきである。
そのたった1つの理由は「面白いから」だけだ。

これで終わりなんですが解題しましょう。
ブログを見ると入荷された中古ゲームがわかるのだけれど、売れていくゲームの特徴を私見で整理しますと、以下の分類ではないかと。

  1. 今売ってるゲーム

新品の売価と比べて安いから売れる。安ければお買い得だから。

  1. もう売ってない定番ゲーム

遊んだ経験があるゲーム。これは買っていい価格なのかが判断基準だろう。この間まで売ってたから売価と比べてしまいますな。手に入るのなら価格は気にしてはいけない。
「R.O.D」の読子さんはこういいました。「逃げるんです、本って奴は!」
そう、ボードゲームも逃げるのです。あなたが欲しいものは大勢が欲しいボードゲームなのです。

  1. 探していたゲーム

CUBEで嬉しいのはこれ。金に糸目を付けずに、あったら即買いのボードゲームです。ブログに掲載されるのでは遅い場合があります。店頭でいまこの瞬間に買えるのかもしれない。もし一度これを経験してしまうとCUBEに行くのが止められなくなる。

ボードゲームは書籍と扱いが近くて、発行部数で数えられるのだけれど、単価が桁違いのため購入がちょっとした冒険になるのは仕方がない。でも本だって稀覯本であれば数万しますけどね。たとえば神田古書祭(今やってるな)に開店前から並んで開始と同時に前日確認しておいた棚に猛然と走って、手元に用意した自分の欲しいリストと背を瞬時に照らし合わせる。そしてダブリなんて気にせず購入! 購入! といった楽しみもあるのですが、ボードゲームですと「まだ」そこまで行ってない。ドイツの「シュピール」ですと結構中古ゲームやら古いのやらがありえない量で出てくるので新作よりもそっち狙いもあるようですが。
日課のように古書店をめぐって手元の欲しいリスト(もう覚えてるのに作ってるんだよ)と棚を見比べたり、春陽文庫とサンリオSFと妖精文庫をみつけるととりあえず手にしてみたり(なお楠田匡介の本なら即買います)。
ボードゲームも当然作家がいるのだけれど、まだそれだけで購入判断をする人はごく少数(いないとは言わない)なんだと思う。やっぱり遊んで面白かったものを買いたい。本なら作家が先にきたり、叢書が先にきたりする。なぜなら買っても読まないから(断言)。ボードゲームだと買ったら遊んでみたいじゃないですか。だとすると面白さを知っているゲームのほうが買いやすいとなるなぁ、と。
ボードゲームはまだまだ中古の流通経路が整ってなくて、ヤフオクがそのほとんどなんだけど、その数少ない流通経路のCUBEに行けばまた違った、プレイしなくてもボードゲームの経験ができるんじゃないかと思う次第。
あとゲームマーケットが近いから出物が増える時期なのではないかと。ゲームマーケットでも中古は扱われなくなりましたね。すっかり新作同人ゲーム頒布が主となりました。とはいえ、ボードゲームはコレクション性が高いのとその冥府魔道に落ちてる人が多いのでなかなか流通しないですねぇ。このどうしてボードゲームはコレクションしたくなるのか、にも考察の光を当てたいものです。