中央・総武線ボードゲームフェスタにいったよ

先週ですが、中央・総武線ボードゲームフェスタに行った。
当日第一に、そんなに暑くない、と思ってしまうのだから慣れはあるのだ。

三鷹に行くのが久しぶり。会場は静かでそしてすずしい(なにより)。
会場の周囲壁沿いに会場を囲むようにボードゲームショップが並ぶ様は、遊ぶしかない雰囲気。体験卓が会場中央に用意されてそこでプロのインストで遊べる極上の経験。ひゃっほう。体験とはいえ、フルゲームを遊べるような雰囲気。「コルトエクスプレス」があったがそれでいいのか。
まずはNew games orderさんでペンギンパーティ。相変わらずの初版を越える日本語版のプロダクトデザイン。1段目ようのチップ、カードの背には8〜1までのピラミッドが図案化されていてゲームが理解しやすい。「モダンアート」「古代ローマ」と同様によいデザイン。
次は「Lift It!」。おおざっぱなインストは40秒で終わるんじゃないかな。詳細を入れると10分くらい。あまたにクレーンをつけてお題カードのブロック積みを完成させる。ものっそいやりづらい「メイクンブレイク」ですな。
そのあとは「ラブレター」。インスト時に「ラブレターを始めて遊ぶ人いますか?」とのインストラクターからの質問に、全員が経験済と回答。さすがラブレター。

というところで、体験卓を離れて、メビウスゲームズでキングダムビルダーのトートバッグ、New games orderさんで「ヴァスシュティッヒ」を購入して会場を後にしました。「ヴァスシュティッヒ」! ついに! カードのエンボス加工も最高、サイズも最高、なにもかもがふさわしい位置に収まった手触りを感じさせる、初版を越える、まさに創元推理文庫のような決定版ですよ、これは。持ってない人はすぐ買おう! ただ、スタートマーカーだけ別売してほしい。
これでトリテ四天王がそろい踏み。「ヴァスシュティッヒ」「落水邸物語」「ウィザードエクストリーム」「五本のきゅうり」。異論は認める。
トートバッグはいろいろいろいろメビウスママのノベルティコレクションなのかな? ほかにもミープルクッション、カルカソンヌ得点ボードマグネット式、などなど。トートバッグはデザインが豊富で、選ぶのが愉しかった! そのなかでもキングダムビルダーに。赤ポーン。

会場で一番目を引いた販売物は「エルグランデビッグボックス」ではなかっただろうか。会場でであった友人たちがほとんど買ってました。誰か持ってるから遊ばせてもらおう、と思いました(クズ)。

ひさしぶりに右を見ても左を見てもボードゲームの空間で楽しすぎていやいやほんと。動く生テンデイズ店長を初めてみたりして、おおTVでみたのと同じだと思ったり。

たのしかった! 「古代ローマ」欲しかった!

落水邸物語プレイガイド〜我殿引水〜

「落水邸物語」のプレイガイド。

<前提条件>

  • 4人プレイ
  • 基本ルール

<考察>
勝利条件は4ラウンド後に最多得点。得点方法は2種類。
ひとつは毎ラウンド中のトリックから獲得する2色の規定得点カードを絶対値で減算する。つまり青のトリックだけをとれば7点で1ラウンドの最多得点となる。これを4ラウンドなので28点が理論上の最高点となる。
毎ラウンドの得点は青赤青赤青赤なので、1、3、5トリックだけ獲得すればよい。……トリックテイキングでは全トリックを取るのは出来なくはないが、交互にとるのは無理に近いのだけれど。ちなみにこのゲームで全トリックをとると1点。ほかのプレイヤーがゼロ点なので状況次第。
もうひとつの得点方法が「そのラウンドで単独ゼロトリック」で3点。これは「単独」が難しい条件。

まずプレイヤーが慎重になるべきは、プロットフェイズでの自身の手番が3番、4番のときのプレイだ。とりわけ4番を大切にしたい。プロットフェイズでは後から置け、つまり「誰にトリックを取らせるか」を決定できる。
したがってラウンド開始時に自身の手番が3、4になるのはいつかをまず確認する。

プレイ順はスタートプレイヤーから順に

1:1-4-3-2-1-4
2:2-1-4-3-2-1
3:3-2-1-4-3-2
4:4-3-2-1-4-3

となる。スタートプレイヤーは3回、2番手はは2回、3番は3回、4番は4回その手番がある。明確に2番手が不利である。ただ終盤トリックのプロットはコントロールなんて言ってる場合ではないけれど、それを理解しとけばハンドコントロールが成立する。
1番手は5、1トリック。1トリック目は1点確定で、2トリック目のリーダーとなるため、最大値(7点)が達成できる場合以外ではとらなくてよい。つまりスタートプレイヤーは1トリック目をいかに「取らないか」をまず考えることとなる。
2番手は4トリック目。赤。得点は最大で3点。ゼロトリックと同じなので、降りるのも選択肢だ。
3番手は4番が1回。後半3トリック目(青)にその手番がくる。手札は3枚。ここまでにハンドコントロールをしっかりしておきたい。3トリックは青かつ2点か4点なので、4点ならここだけでもとりたい。
4番手はコントロール回数が多い。まずもっともカードの多い6トリック目に4番手となる。ここは赤トリックなので最善手としてはとるべきではない。誰に取らせるかを決定できる。取ってしまったプレイヤーは偶数トリックのみを獲得するのを目指さなければならない。このコントロール権を最大限に活用したい。得点トップに取らせたいところだ。

いったんここまで。

クーソーしてから寝てください。

このあいだはミスボド第37回でした。3周年おめでとうございます。こないだ2周年について書いたような気がします。これまでもこれからも。もっさり遊んで行くのが好みです。
今回は特別企画が多数ありましたが、私は「カルカソンヌチャンピオンたちの食卓」が印象的でした。もうしわけないので、対戦できなかったのですが、鎬を削る、ようなプレイはスポーツであり娯楽でしたね。ほんと、すごかったです。

さて。
ゲームマーケット直後、言ってよい日でした。ゲームマーケットが連休中開催でしたので、けっこう遊ばれた後のようで、ゲーム置き場に縦横無尽に新作が置かれている風ではなかったように感じましたが、果たして。
ゲームマーケットの件と、さきの3周年のはなしと合わせて感じたのですが、アナログゲームだってちゃんと定常進化を果たしているなぁ、と。ビデオゲームが常に技術の進化と並走してどんどん複雑になっていくのと同様です。ただ、アナログゲームはその進化の軸だけではなくて、言うならファミコンゲームとでも例えるべきゲームも新作として発表され続けている点が異なります。最新鋭の複雑なゲームと、懐かしい手触りのゲームとが同一のゲームシーンに併存する。どちらも歓迎される。それが面白いです。もちろん新作だけではなく、古いゲームだって「レトロゲーム」だなんて照れ隠しをせずに大手を振って遊べる。この雰囲気はアナログゲームボードゲームは出版、本に近い存在なのだと改めて感じます。

という前段から今回のセトリ。

みんな大好きドミニオン。今回から無理やり「暗黒時代」を詰め込んで。「狩場」すげぇな!
togetterまとめをみたところ、終日遊ばれ続けた模様。みんな、遊ばないけど、見てるのは好きだよね。縁台将棋みたいなものか。大勢がルールを知ってる証左でしょう。もっともっとドミニオンで遊びたいし「アドベンチャー」を待っています。

  • 量子カノジョ

ゲームマーケット新作。ついにスタートプレイヤーの1手でカノジョが特定できる能力を得ました。「妹」拡張が待たれます(しつこい)。

ゲームマーケット新作。ちゃんとまとまった好みのゲーム。なお、今回は初手で3パワーのタイルを引いて無事敗北。

  • 知ったか映画研究家

ゲームマーケット新作。ダイスで決まるお題の適当なタイトルの映画を紹介しあう。点数システムはあるけれど、ゲームではなく、ツールですね。「キャット&チョコレート」とはことなり「映画」と決まっているので、これ系が苦手な人でもしゃべりやすいんじゃないかな。支援用にテーマカードも用意されていて配慮は万全。

  • 黒猫ローラと魔法の森

魔法を使えるゲームが好きですね、デジタルでもアナログでも。「紋章使い」とか。このゲームでは黒猫ローラがプレイヤーの目論見を邪魔するところが面白いです。読み切れる程度の妨害ではありますが。ぶれる要素の少ないゲームで好みは判れるところでしょうか。私は雰囲気、目的、テーマなどなどが大好きです。

  • クラフトワーゲン

ゲームマーケット発売の新作。「ランカスター」の小クラマー。勃興する自動車市場のメーカーとなって、熾烈な販売競争、開発競争、そしてカーレースで勝利を目指す。「オートモービル」「カンバン」とは異なってレース要素があるのがひねりどころ、か。
3ラウンドで終わっちゃうのであっさりした印象。とにかくボードが青いので、あそんでてすこし寂しい気分になったなぁ。

  • ダンジョンオブマンダム

オインク版は初めて。雰囲気的にはドット絵のゲームっぽさが好みかなぁ。
ぶっこむと死んじゃう。男らしさってそこなのか。そこなのか。そこにあるのか。あるのか。

やっぱり楽しいゲシェンク。今回はゲーム勘の鋭い人たちばかりだったのでとびきり愉しかったです。

というところでしょうか。
今月の課題図書はスペースプローブ。いいか、もう二度とこの本を話題にするなよ!
なお、来月は欠席の為課題図書はありません。

ではまた。

黄金のミスボド。

5/8はミスボドGWに行ってきました。普段とは違って9:00〜22:00までのフル開催なのです。長時間開催に期待して「シヴィライゼーション」を用意しました。拡張もそろえて、組み込んで、ルールも全部再読して準備万端整えて。
遊びませんでした。

というわけで、過日開催のゲームマーケットで購入したゲームはすべて遊べたので、それについて。

アムステルダム市内に運河を引いて影響力で得点する。得点する瞬間に「リブルラブル」のバシシ感がある。以下バシシ
手番プレイヤーは手元の伏せられた自分用タイルを1枚表返して、そこに書かれた数字だけ運河を引くか、その数字を影響力として行使するためボードに置くかを決める。ボード上には市場マスがあってバシシするとそのマスに置かれた市場タイルとバシシした面積が得点。運河をひかないと得点契機にはならず、影響力を行使しないと得点できない。そこが面白味。
プレイしての発見はこの市場マスにいくつか間1マスの場所があって、ここに影響力タイルを置くと2か所に影響できる(可能性が高い)。まずはここに影響力タイルを置いてご機嫌伺い。今回は4人プレイだったので、手元の影響力タイルは最大3でしかもこれが1枚。できればこのタイルは後から引きたい。なんだけどこれはめくり運次第。これを手元3枚から選択する拡張ルールだとこの「ゆらぎ」がほぼなくせるので、味わいはずいぶん変わるんじゃないかな(今回はこのルールは未プレイ)。
ボードゲーム経験のある人へのインストなら5分くらいで終わりそう。つまり、ルールを教えられると連想するゲームがあるので、勘所とかがすぐに判る。このゲーム独特の経験は薄いのだけれど、総じて行儀良く丁寧にまとまったゲームの印象。

  • ワトソンの条件

ボードに脇に伏せれた共犯者、真犯人、黒幕カード。そしてタイトル。想像するのは推理ゲームなんだけど、実際はワーカプレイスメント。尋問する関係者をワーカプレイスメントで決めて、証言(リソース)を入手し、これを推理の鍵(得点タイル)に変換する。この鍵のセットコレクションを達成すると伏せられたカードを獲得できて高得点となる。まー、この関係者の強弱がはっきりしすぎてて笑った。関係者はカードで毎回シャッフルして場所を決めるのだけれど(シャドウハンターズの移動先みたいに)今回は、弱いのが固まってしまってどれを選んでもどうしようもないので、ワーカプレイス時の後ろ手番だと悩まなくてよかった。
ワーカプレイスフェイスのプレイ順、その解決順が時計回り->逆時計だったり、置いたときどきで効果の変わるマスがあったりと公平性を意識したデザインを感じた。あと当然ながらワーカプレイス->セットコレクションなので中盤以降はタイル購入早い者勝ちになってしまったり、序盤はリソース不足なのでタイル運次第で買えない鍵が買われないまま流れてしまったりして、黒幕に届かない場合が多いんじゃないかなぁ。今回は届きましたが。
やっぱりタイトルから期待したゲーム内容と全く違うのでちょっとした違和感がずーっと付きまとったなぁ。カードイラストは当然満足、箱、ボード、タイルのデザインが雰囲気満点なだけに残念。

  • 量子カノジョ

今回の大当り! プレイヤーは自分の彼女が誰なのか自分だけが知らない。そんな彼女を場に出される3種類の属性カードから推理する。重なり状態の彼女が、プレイヤーが観測することで属性から1人に収束するのだ。
カノジョ候補は6人。最大3つの属性を持っていて、場に出されていく属性カードすべてを満たしている彼女が1人なら収束する。プレイヤーには伏せられた状態で彼女カードが配られて、表を見ないようにしてカード立てに置く。つまり自分の彼女カードは判らず、他のプレイヤーの彼女カードが判る状態からゲームが開始される。「インディアンポーカー」の要領。今回は4人プレイだったのでゲーム開始時に3枚のカードが見えるため彼女は3択。プレイヤーが得られる情報はこれに加えて、手番プレイヤーが選ぶ属性カードと、手番プレイヤーがどうしてその属性カードを選んだのかの心理。他のプレイヤーから見えている彼女も3人。その情報からどうしてその属性カードを選んだのか。この心理を読み切るのが面白さの中心なんだけど、なんだけど、なんだけど!
幼馴染カードは観測したときに誰にも収束しなかったときに勝利する。つまり、主人公(プレイヤー)から見て幼馴染は恋人としては見えていないのだけれど、誰にも収束しなかった場合に幼馴染が彼女となるのはいかにも、だ。そしてこのカードは強い。幼馴染最強。なんだけど、プレイヤーは彼女が幼馴染とは気付けない。この距離感! まさに幼馴染!
お嬢様カードは属性カードの中の1種類を否定する。その属性が場に出された瞬間、お嬢様が彼女になる可能性は霧消する。つまり無理ゲー。お嬢様が見えない時に万が一の可能性に欠けてぶっこむ。お嬢様を彼女にするにはそれくらいの賭けが必要なのだ。うん、無理ゲー。成立は一度もなかった模様。
高嶺の花先輩の属性に「商店街」。剣道部所属で他人に厳しい彼女は隙あらば商店街のファンシーショップに通ってるらしい、という設定。こういう設定がすべての彼女カードに用意されていて公式Webサイトで公開されているのだけど、ゲームに全く関係ありません。まさにフレーバー。でもさ、高嶺の花先輩に商店街属性だよ?! 商店街の看板娘で主人公(プレイヤー)とは幼馴染でもあって、ご飯を用意してくれたりしてさ! そういうのじゃないの?!

というような、症状を抱えている方には非常に受けるゲーム。私が罹患者ですのでとりわけそう思う。
あと、ゲーム巧者だといろいろどうにかしたいところがあると思うんですよね。前述の幼馴染最強だったり、誰にも属さない属性カードの「同い年」だったり(誰にも属さない属性のため、結果としては幼馴染専用)、手番でカードを置いて観測ができないことだったり。
でも、そこも含めてデザインなのでしょう。これは往年のナムコのゲーム「エースドライバー」を思い出す。確かTACO.Xが「ナムコは、今この瞬間これを使ってゲームを作りたい、ってデザインで開発してた」(意訳)と評した。これと同じ「におい」を「量子カノジョ」から感じるのだ。

ひさしぶりにトーレス。ついにルールまちがいなし。その上でルールを一部変更して、2ラウンド、3ラウンドの手番順は得点順に。後手番は楽なんじゃないかなという実験。結果は最後に3位のプレイヤーが数点差でまくって1位に。王様ボーナスが勝利を決めた珍しいゲームとなりました。やっぱりおもしろいなぁ。この手触り、アナログゲームならではだし、ネット対戦でも経験できない。ほんと、特別なゲーム。

  • シティビルダー
  • ロールフォーザギャラクシー

うーん。拡大再生産ゲームは苦手。理由は分析して具体化しましょう。その上でロールフォーはルールが判りにくいし、勝利の道のりが判りにくい。

というところでしょうか。次回のミスボドは5/16。もうすぐそこ。

ゲームマーケット 跋

拗ねてないでいけばいいのに。お金と時間はかかるけど、自分と同じ言葉をしゃべる人が大勢いる場所なんてそうそうない。自分を知らない人がいること、自分より詳しい人がいること、面白いゲームを作ってる人がいること、などに対する暗い「なにか」を感じてしまう。
総じて矜持の高さを認識していない人のように思うのだけれど、どうやっても伝わらないだろうから、ここに記す。

ゲームマーケット星に行った

今日はゲームマーケット2015 春でした。昨年の6月よりは春っぽい。ぽい。ぽい。

めあてのゲームには事前予約を済ませたのですが、おもしろおかしく楽しみたいので8時にはビッグサイト到着。当日イベントとの客層の違いに驚きました。これからはもっともっと服装に意識をまわそう。男性の服装、気を抜きすぎですよ、ほんとに。カモフラージュは完璧に。入場列待機中に友人と会えたので、待ち時間なんてすぐでしたね。ありがたいことです。
10時に至り、拍手と同時に入場開始。このあたりは様式美なんですかね。ここで友人は目当てがあるので足早にすごろくやに。わたしは写真を撮りながら。みはるかすともうすでに列が形成されているサークルがあって、こうどなじょうほうせんを痛感しました。中古ゲームサークルは本当にすごいことになっていましたなぁ。友人に追いつくと「巨大キャプテンリノ」が買えたようでなによりでした。事前高評価の「チューリップバブル」は開場数分で売り切れでした。
あとは何周も何周も回って、いろんな友人に会って、ときどきゲームを遊んで、おしまい。途中で秋山さんの声だけ聞こえたので、おそらくかの御仁は思念体に進化されたのでしょう。
購入したゲームは3つ。今回の選択条件はボードゲームであること、1ゲームが相応の時間(1時間以上)であることとしました。これは以前友人と同人ゲームについて話していた際に、ボードを使っているゲームはそれだけで評価できる、と聞いてうなづいたことと、すぐ終わるゲームは特別じゃないと考えたからです。あと加えるなら事前に情報を公開しているサークルさんであること、でしょうか。まったく情報を公開せずに当日突然に3000円程度のモノを販売するのが常常疑問だからです。
以下、購入リスト。

タイトルとデザインに魅かれて購入。欧州のプロデザイナーのゲームですと、実際の土地名、歴史上のできごと、有名人をテーマにしたゲームが普遍であるように感じます。日本、アメリカだと異世界だったりほとんど異世界の宇宙だったりするのは何故なんですかね。共通する文化的背景があるのでしょうか。やたらクトゥルフが好きだったり、とか。
舞台は17世紀のオランダ。市内に張り巡らす運河の工事中、なんでしょうか。プレイヤーは運河をつくり区切られた中での影響力で得点します。ルールは簡単ですね。勝つにはカウンティングが必要でしょう。あと、ルールブックのスタートプレイヤーの決定条件は意味はなくとも「最近運河に行った人」とか書いてほしかったですね。お約束です。
余談ですが長谷川さんのデザインのベストは「Vorpals」の箱絵です。

  • ワトソンの条件(3D6)

舞台は19世紀末ロンドン。かの有名な名探偵の助手が不在の為、プレイヤーはその代りに呼ばれたところからゲームが始まります。ひとめ「レディ・アリス」を想起させるゲームです。ボード、タイル、カードのいずれも雰囲気は満点です。以前このサークルの前作「Save the queen」をイラストが好みだったので購入したのですが、今回もまたイラストがとりわけ好みです。ルールブックを一読したところ、ボード上にワーカプレイスメイントを行い、その結果犯人告発用のタイルを獲得して、条件を達成したら告発、なんですかね。スタートプレイヤーが有利のような。はてさて、プレイに期待が募ります。

  • 量子カノジョ

カードゲームですね、これ。Webサイトを見て気になっていたのですが、当日入手できればうれしいな、位の気持ちでした。ほとんど諦めていたのですが、会場直ぐに通りかかった際に販売されていたので購入できました。よかったよかった。タイトル、テーマ、イラストのいずれも好みです。ゲームルールはインディアンポーカーですね。自分には見えないようにディールされる彼女カードを用意して、場に出される特徴カードが自分の彼女カードのそれを達成したと判断したらカードを観測して、みごと達成したら1点。2点でゲーム勝利。コンポーネントにカードたてが付属している事、彼女カードの背面がサマリーになっていることとデザインが巧みです。わたしは生徒会長推しです(もてねば。と同じ遊び方)。

手元不如意でしたので、いくつか購入を断念しました。とりわけバザールでの「皇帝の影」は痛恨でした。2つめが欲しかった……(病)。あと「クラフトワーゲン」と「ひとひら」、「バス・シュティッヒ」、「Trick of the rails」。「ひとひらのきんちゃく、すっごくすっごくよかったです。「バス・シュティッヒ」はきれいなデザイン。初版は無駄に大きな箱なんですが、いわゆるアミーゴサイズでトリテには妥当な大きさです。スタートマーカーがカードになったのは致しかたなし。自分で用意しましょう。これらの通販開始に期待します。

あとは感じたことをつらつらと。

  • 試遊したかった。

これまでにない広い会場でしたが相応に人も多くてあんまり遊べなかったです。待ってればよかっただけなんですが。

ブームだった、と今になって明確です。ただブームが去った、というのは、定着した、の意味です。堀井雄二さんが「ファミコンブームは去って、定着した」と言われたのと同じ意味ですね。「マスターレ人狼」を見かけたのですが、人狼が好きな方はいちど「けもぱに」を遊ばれるとよい経験になるのではないでしょうか。「けもぱに」はイラストで損してますね、残念ながら。私は「箱庭の人狼」が傑作だと思います。

  • いいねカードどこいった

前回導入されてなんかもう非難ごうごうだった「いいねカード」がなくなりました。残念です。

  • 広い

広かったです。通路の狭さはかわらずだったように感じましたが。はてさて。

  • ボザ氏講演

興味深くたのしめました。聞き取れなかったり、ききとりづらかったりしたので、書き起こしに期待しています(他力本願)。

あとは遊ぶだけですなー。直近は8日のミスボドだー。

ゲームマーケット星へ行こう。

明日はゲームマーケット春。

デザイナートークショーがあったり、ボードゲームギークが取材にきたり。なるほど、大きなイベントです。
いくつか欲しいのは予約しました。万全です。今回はボードゲーム且つ30分以上を条件に決定しました。なにかっていうとカードゲームばっかり買ってることに気付いたのと、カードゲームばっかり遊んでるように思い至ったからです。やっぱりボードがないとね!

またいつものように見どころは会場でみかえるであろう珍Tシャツです。楽しみです。